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私がこの『おえかきひろば』を始めたのは2007年。地域の新聞社で18年間勤め、「新しい次のステップを・・・」と考えていた頃、4歳の息子に「得意なおえかきの先生になったら?」とアドバイスされたのがきっかけなんですよ。最初は自宅の教室からスタートし、今は6教室で開講できるようになりました。“つくるところ”に関しては、「子どもたちに“つくる”喜びを提供する」というコンセプトに共感し、ぜひここで開講したい!と自ら志望しました。
今、学校では図工の時間が減らされるなど、子どもたちの“つくる”場所や機会が少なくなっているんです。夏休みの工作は、組み立てて色を塗るだけの工作キットが使われたり、高学年になるにつれ、教室の壁に貼り出された絵はみんな同じような作品になっています。だからこそ、『おえかきひろば』では“つくる”楽しさを知ってもらうのが目的。親子で一緒にキャンドルをつくったり、トイレットペーパーを練って紙粘土をつくったり・・・、工作とおえかきを半分ずつにして、“つくる”工程を楽しめるプログラムをあれこれ実施しています。
教室で大切にしているのは、子どもたちに自信を持ってもらうこと。臨床美術の世界では、「上手」という褒め方はタブーとされているんです。上手の裏には下手があるからなんです。だから、「色をいっぱい使ってカラフルだね!」とか「この顔の表情がいいやん!」とか、具体的にどこか良いところを見つけて褒めてあげるようにしています。これはお母さん達にも自宅でしてあげて欲しいこと。すると、子どもは自分の長所が分かって、グングン伸びていくんです。この教室に来る子どもたちも、最初は人の目を気にして「上手くやろう」としがちですが、何回か通ううちに自信がついて、作品にその子らしいカラーが出てくるようになる。子どもは元々、柔軟に発想する力を持っていますから、こちらが驚かされることも多々ありますよ。自信をつけることが、成長の早道なんですね。
『おえかきひろば』を通じて育んで欲しいのは、何よりも創造力。創造力が乏しいと、例えば勉強で分からないことがあっても先生にどう質問したらいいか分からず、質問できないから勉強もできなくなるんです。ゲームやテレビばかりに親しんでいると考えるクセがつかなくなります。何かを“つくる”ことを通して創造力を伸ばせば、大人になっても考える力が身につくはずです。
今後は、ゲルニカサイズの壮大なおえかきをみんなで行う「キッズゲルニカ」のプロジェクトも計画中。ぜひ気軽に教室をのぞいてくださいね。
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